​春季祭礼

​越中八尾曳山祭

毎年5月3日(祝)

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​5月3日。風薫る越中八尾。

江戸時代に富山藩の御納戸として​栄華を極めた八尾町人文化の

象徴であった曳山神事は今もなお伝承されています。

​三味線、笛、太鼓の奏でる古式ゆかしい典雅な曳山囃子につれて

​凛々しい若者たちが揃いの法被姿で曳く六基の曳山。

​夜ともなれば数千の灯がともる提灯山車となって

​夜景に浮き上がるように坂の町を曳き廻されます。

​その光景はあたかも不夜城のごとく

​豪華の一語につき見る者を魅了します。

春季祭礼曳山祭のスケジュール

5月1日、聞名寺(もんみょうじ)の参道に勢揃いした曳山は、午前9時30分から動き出して各町内を巡り午後6時近くになってようやく十三石橋(じゅうさんごくばし)の袂に到着します。それから提灯山の曳き出しまでの約一時間、各町総出で彫り物をはずし提灯を取り付けて提灯山に装いを改めます。そして八尾の産土神(うぶすながみ)を祭る八幡社に順次詣で、それぞれ自分たちの町へと帰っていきます。

​提灯山が各町の公民館前に帰ってくると、曳山を曳いていた若い衆や出迎えの町民たちが曳山の周囲を取り囲み、祝い唄「おきんさ」が歌われます。無事に祭礼が終わったことを喜び、来年の曳山祭礼を心待ちにするかのように、「おきんさ」の調べが周囲に響き渡って、曳山祭礼を支えてきた人々の胸に染み入ります。

春季祭礼

安全祈願祭

搬出

調曳

​神前囃子

​触れ太鼓

​聞名寺

​総祓い

十三石橋に到着

​提灯山へ

​八幡社奉納

各町内へ

​後片付け

​4月27日​

4月27日夕暮れ時。提灯を手にした紋付袴、礼服、そして法被姿の人たちが下新町(したしんまち)にある八尾八幡社に集まってきます。八尾曳山祭は八尾八幡社の春季祭礼として、江戸時代の中期寛保元年ごろから続く伝統ある神事です。町民の誇りであり町の繁栄の証である曳山祭は、神様に無事故を祈願し始まります。

​5月1日​

祭りを2日後に控えたこの日、1年ぶりに曳山展示館から曳山が曳き出され、それぞれの町へ帰ります。6台ある曳山は持ち回りで3台が曳山展示館に、残りの3台は各町の曳山蔵に保管されているのです。

曳山の組み立て具合、道路の障害物、引き廻し方法等の確認を行うため、試し曳きをします。不具合があれば本祭りまでに直します。

神様にお神酒・肴を供え、曳山囃子を奉納します。

​5月3日​

​いよいよ祭り本番。町にはまだ夜も明けぬ中、触れ太鼓が町に鳴り響きます。闇夜の静寂を破る太鼓の響きは、人々の心を沸き立たせ町全体がこれから始まる祭りの熱気に包まれていくのです。

早朝、町の中心部に位置する古刹・聞名寺(もんみょうじ)。その境内に6台の曳山が勢ぞろいし、これからの引き廻しに備えます。曳き廻しは、まず露払いの鏡町の獅子舞が道を清め、八幡社の神輿が巡行し、これに6台の曳山が続きます。

関係者全員が神官からお祓いを受け安全を祈願した後、1番山が聞名寺を出発し、曳山祭が始まります。

坂の町に夜の帳がおり始めると、八尾の入り口にあたる十三石橋(じゅうさんごくばし)のたもとに昼の巡行を終えた曳山が集結。

ここで色彩豊かな彫刻や飾りは外され、400余りの提灯に灯がともされた迫力ある提灯山へ姿を変えます。

曳山祭の最後の見せ場が、八尾八幡社奉納の角回しです。祭りを無事に終えられることへの御礼と今後の町の繁栄を祈願します。

​上がりのきつい聞名寺横の坂道に6台の曳山が揃った後、曳山はそれぞれの町へと帰っていくのです。

​一日の巡行を終え、提灯山が町に帰ると出迎えの町民たちも加わって歌われるのが祝い唄「おきんさ」。おきんさの調べとともに、祭りの夜が更けていきます。

​5月4日​

翌朝。曳山展示館に展示される3つの町の曳山が搬入されます。

​他の町の曳山3台は、御神体を祠に納め、曳山を解体し山蔵に納められます。華やかなりし町人文化を今に伝える絢爛豪華な絵巻物は、静かに次の春を待つのです。