
5月3日は越中八尾町の曳山祭。江戸時代には富山藩の御納戸所として栄華を極めた町人文化の象徴であった曳山神事は、今もなお伝承されています。三味線、笛、太鼓の奏でる古式ゆかしい典雅な曳山囃子につれて、凛々しい若者達が揃いの法被姿で曳く六本の曳山。夜ともなれば、1,000余の灯がともる堤灯山車となって夜景に浮きあがるように照らされて、坂の町を練り歩きます。その光景はあたかも不夜城のごとく豪華の一語につき、最高潮に達して夜更けまで繰りひろげられます。
曳山神事は寛保元年(1741)、現在の下新町八幡社の前身上皇太子社の社殿葺替えの際に、上新町が花山に人形と役者を乗せて境内で素人芝居を演じ、帰りに各町へ曳き廻ったのが始まり。八尾町人の財力はやがて、上部に人形、下層内部に囃子方が入る二層形式の屋台山、彫刻山の特徴を誇る六本の曳山を作り、越中文化史上著名工人を網羅し、人形、彫刻、彫金、漆工、金箔、棟梁など、美術工芸の粋を集めた郷土文化の香高き代表作として、富山県文化財指定となっています。
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