おわら風の盆の町 八尾

おわらの粋と艶

おわらの写真

おわらの里・富山県富山市八尾町は、富山平野の南西部にあり、平野から飛騨の山脈に連なる街道筋の富山県と岐阜県との県境に位置します。八尾の名称の由来は、飛騨の山々から越中側へのびる八つの山の尾に拓かれた地を意味するといわれています。

かつて「富山藩の御納戸」と称されるほど経済力豊かな町で、街道の拠点として飛騨との交易や売薬、売薬用紙の販売、養蚕による収益などで繁栄していました。富山藩の財政を支えた八尾町民の心意気として、井波彫刻、高岡彫金、城端漆工など加賀藩の名工の作が惜しげもなく散りばめられた豪華絢爛な曳山祭(5月)などを始めとした伝統文化が数多く残っています。


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おわら風の盆の開催区域である旧町と呼ばれる地区は、山の傾斜に石を積み上げ、安定させたその上に細長くできた高地に町並みを見せる坂の町です。今もなお昔ながらの風情を残し、昭和61年に「日本の道100選」に選定された諏訪町本通りや、通りの両側を流れる火防・流雪用水路「エンナカ」が奏でる水の音は、おわらの音色と共に平成8年に「残したい日本の音風景100選」にも選定されています。

情緒ある八尾町、町民の生活から見いだしたおわらの歴史は古く、「おわら風の盆」は八尾に暮らす人々が大切に守り育んできた民謡行事であり、町民の生命ともいうべき特別な存在です。


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おわら風の盆は旧町と呼ばれる「東新町、西新町、諏訪町、上新町、鏡町、東町、西町、今町、下新町、天満町」と「福島」を合わせた合計11の町で行われます。
11の町が自分の町を中心にそれぞれ自主的に行っており、一堂に会するような事はありません。従って、全国に名の通った民謡行事としては観光イベント的な要素は少なく、皆様をもてなすことはあまり上手ではありません。近年は、山懐の小さな町には余る人並みで混雑を極めています。満足におわらの良さをご覧いただくことも困難になっています。
しかし、このような状況においても何とかして全国各地からお越しいただいた皆様に「おわら」を愉しんでいただきたいと考えております。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

八尾の人々は、おわらを伝えていくことを誇らしく語ります。おわらを大切に見守っていただける方々をこれからも大切にしていきたいと考えております。


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